ピンチのときこそ、こんな言葉をサラリと言える人間でありたい

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私は、よく本を読みます。

 

整体、解剖、心理系の専門書もですが、小説も好きなんです。

 

うならされたり、考えさせられたり、勇気づけられたりします。

 

良書は、その時々で、自分自身を振り返る材料になりますね。

 

私の好きな小説の1つに、

 

 

燃えよ剣司馬遼太郎

 

 

があります。

 

幕末に活躍した、

 

新撰組副長、土方歳三さんが主人公のお話

 

なんですが、

 

その中の、ある一節をご紹介しますね。

 

 

まず、この一節の

 

背景や、状況

 

としては・・・

 

大政奉還のあと、情勢が完全に倒幕側に傾き、新撰組の隊士達に動揺が走っていた

 

んですね。その上での会話。

 

 

沖田総司

「土方さん、これから新撰組はどうなるのでしょうか?」

 

土方歳三

「総司、"どうなる"とは漢(おとこ)の思案ではない。

 

 婦女子のいうことだ。

 

 漢は、"どうする"ということ以外に思案はないぞ。」

 

 

… 土方△(さんカッケー)!ですね。

 

この一文をはじめて読んだときはビビビッ!衝撃が全身に走った事をよく覚えています。

 

 

でもですね

 

これは【男尊女卑】の価値観が普通だった頃の表現なんで、

 

平成30年、今時の会話ならこうでしょうね。

 

 

沖田総司

「土方さん、これから新撰組はどうなるのでしょうか?」

 

土方歳三

「総司、"どうなる"とは女性の思案ではない

 

意気地のない男どものいうことだ。

 

女性は、"どうする"ということ以外に思案はないぞ。」

 

 

 

 

…男女入れ替えても、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったく違和感ないですね(笑)

 

 

 

 

 

 

やっぱり女性の時代です。私も、しっかり頑張らねば…。

 

 

 

 

 

…それはさておき、

 

 

この一文から感じたことは、次のようになります。

 

 

【どうなるのか?】

 

・状況に、他人に、過去の出来事に、まだ起きてない心配事に対する怯え

・受動的。

自分の不幸は誰かのせい

 

 

【どうするか?】

 

・状況、他人、過去の出来事は自分に変えられるものではない。

・自分の考え方と、行動と、ありたい未来は自分でつくるもの。

・能動的。

自分の未来は自分の責任

 

 

…やっぱりね。一言で言うと、

 

 

 

 

 

主体性のある生き方をする人が、魅力的

 

 

 

 

これに、尽きるのではないかと。

 

 

 

やっぱり大人だったら、どうするか?で自分の人生行きたいものです。

 

 

私は、誰かがピンチの時に、考え方でしっかり人を導ける人でありたい。

 

 

…そう思います。

 

 

私も子を持つ親。子どもが人間関係や、進路や、人生の方向性で悩むとき

 

 

 

どうするか?を共に考える親

 

 

でありたい。

 

 

また、私の仕事である整体師、あるいはセラピストならば。

 

お客様は皆さん身体の痛み、心の痛みなど、ピンチを抱えています。

 

ならば、セラピストは、ピンチの人にこそ信頼されるリーダーであるべき。

 

そう考えています。

 

私自身、かくあるために、日々自分を磨いて行きます。

 

それにしても、良い小説は面白い。

 

燃えよ剣】おすすめですよ。 

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

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燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

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