プロが追求すべきは、同業他者との違いより、自己信頼の根拠
私は、整体院を夫婦で営んでます。今年の9月で開業マル7年になります。
整体院や治療院、サロンを開業したら、まず切実に「直面」するのは「集客」の問題ではないでしょうか。
私自身は、突然の病気でリタイヤを余儀なくされ、
脱サラして経験ゼロ、見込客ゼロ、からスタートでした。
開業したと行っても、ハッキリ言って世界中の誰にも知られてない状態です。
目の前には、小学校に入学したばかりの娘と妻を露頭に迷わせる危機…。
だから、集客に「苦労」というか、「不安」になる気持ちはよく分かるんです。
当然、誰かに自分の存在をアピールするため、「広告」したいと思いますよね。
でもですね
集客に広告はいらない
…と、私はあえて言いたい。
追求すべきは、「広告」より「人間」
つまり、
私は信頼される人間かどうか
がまず先ですね。
セラピストは、お客様から見て
信頼されるリーダー
であるべきというのが、私の持論です。
なぜなら、
整体院や治療院に来られるのは、藁をもすがる思いで頼って来られた方。
その不安な思いや苦労、なかなか周囲の人に理解してもらえないもどかしさ…etc。
そういった心の痛みをすべて全身で受け容れ、
「この人なら…」という期待に応えられる
人間的力量
が必要だと考えているからです。
リーダーシップの基本は信頼です。かつ集団や組織としてこれほど大切なものはありません。人間が用いる心理的な精神機能の中で、信頼ほど社会基盤を強固にするために重要なものはないからです。
いかに信頼を勝ち取るか。それが、人生の壮大な戦いのドラマの中で最も重要なキーワードです。周囲との深い信頼関係のネットワークの創出に成功した人が、人生の偉大な勝利を勝ち取っている実例を見れば明らかです。
企業再構築の仕掛け バリュー・マネージメント―激動の乱世、変革への挑戦
より引用。
リーダーシップを考える上で、「信頼」というキーワードは重要ですね。
私も、副院長を努めてくれている妻も、これまで沢山のお客さまとの出会いの中で、この「信頼」を追求してきました。
今、実感していることは、お客さまから信頼されることは、何よりの喜びだということです。
これは、セラピストとして活躍されている皆さまの、
共通の喜び
ではないでしょうか。
よくある例として、整体院や、治療院の、サロンのHPを見ると、沢山のお客さまの声、が掲載されていますね。
つらい症状が改善された喜びの声は素晴らしいものです。
もっと多くの人に届いてほしいと思います。心から。
ところが、これは聞いた話で恐縮ですが、例えばamazonの口コミも玉石混交。
サクラが評価の高い書き込みをしている場合が多いそうです。
(特に新刊本の発売直後)
なので、私はamazonで本を買うときは、あえて評価の低い口コミから読み始め、徐々に評価の高いクチコミを確認する。という手順を取っています。これでたいていの実体はわかります。
え?
めんどくさいやつですか?
そうですかすみません…。
しかしですね。
治療院や整体院のHPや広告も似たような状態で。
無料もしくは安価での施術と引き換えにお客さまの声を得るという手法でアンケートと写真を掲載している場合も多いので、注意が必要ですね。
もちろん
「無料モニターのお客様の声=悪」
とは思いません。
開業したら、まずはアピールが大事ですからね。
でもですね
内容のともなっていない
「人からどう見えるか」の追求
に陥ってしまうと…
お客様の
行ってがっかり
という
マイナスの口コミ
を産んでしまいます。
結局、短期的なお付き合いにしかつながりません。
逆に、
人間的内容のともなうセラピストと、
お客さまとの信頼関係の上での口コミだと…
やがてその関係はコミュニティとなり…
紹介された人は
「私も一員になれて嬉しい」
「ぜひ家族を、友人を紹介したい」
という良いサイクルが生まれます。
これは、中長期で良い関係が築けますね。
そうなるとセラピストも
毎日楽しく、ワクワクやりがいを持って
仕事できますよね。
まとめますと、
「他との違いをアピール」する前に、「自分で信じられる自分」を見つける
「人からどう見えるか(表面)」より「自分に確信があるか(内容)」を追求
外にアピールする以上に、内面の充実が最優先ですね。
それらは、結果として、
一番よいアピールに繋がりますよね。