人生が、すこし楽になる考え方

f:id:kin73:20180426151530j:plain

 

集中しろとか、緊張しろとか、そういう張り詰めた状態ばかりが

すごいみたいに言われるんだけど、

ただ机に向かって集中していればいいってわけじゃない。

 

たとえば船がね。波の上に浮かんで、ずーと、こう、ゆらゆらしてるじゃないですか。

あの時間もカウントしてほしい。

どこにも進んでないからって、船に乗ってないわけじゃないんだ。

 

糸井重里

荒井良二さんと糸井重里はいろいろ似ていた』の中から抜粋。

 

 

糸井さん、良いですよねー。こういう感性、好きですね。

 

どうも自分の人生を振り返ってみると、

 

 

記録できる

 

 

もしくは

 

 

記憶にしっかり残っている

 

 

そういった出来事、記念の日が思い浮かびます。

 

例えば、

 

何かが出来たこと

出来なかったこと

 

上手くいったこと

失敗したこと

 

嬉しかったこと

悔しかったこと …etc

 

あるいは、

 

入園式

 

入学式

 

卒業式

 

入社式

 

結婚式

 

誕生日

 

結婚記念日

 

日本ダービー

 

有馬記念・・・

 

 

 

 

 

…違うか(笑)

f:id:kin73:20180426152324j:plain

 

 

・・・それはさておき。

 

 

これらはちょうど、

 

 

竹に例えると『節』

 

 

に当たります。

 

人生は竹の成長に例えられることが多い。

 

竹の中身は空洞で何もない。しかし、節がある事で高く強く伸びて行ける。

 

だから、人生にしっかり節目を作ることで、さらにしっかりと成長できる

 

…と。

 

こう言うと、なんだか節のおかげのような気がしますね。

 

でもですね。私は思うんです。

 

 

 

空洞がなければ、節も存在できない

 

 

 

と。

 

 

つまり、

 

 

空洞と節もお互い、

 

なくてはならない関係性で成り立っている

 

 

と。

 

どっちがかけても成り立たないんですね。実体は。

 

 

とくに何もない、空洞のような、何気なくすごしている時間の中で

 

 

【感じている思い】

 

 

を、もっと大切に拾い上げて行くと、

 

人生もっと味わい深くなるのかなと思います。

 

 

例えば、

 

・朝いつもより眠たかったり

 

・仕事に行きたくないな-と思ったり

 

・今日はなんだか身体が軽いぞと思えたり、

 

・朝起きた子どもの機嫌が良くてなんだか幸せ感じたり…

 

・久々天気が良くて外に洗濯物干せるぜラッキー!と思ったり…

 

 

劇的な何かが起きてなくても、大切な人生の1ページですね。

 

 

ひるがえって、

 

 

他の人に対しても

 

 

こういう学校を卒業した人

 

とか、

 

こういう業績を挙げた人

 

とか、

節目だけ見るんじゃなくて、竹の中身をどんな気持ちですごしてきたんだろう?

という視点を向けると、

 

なんだか

 

その人が身近に感じるし、もっと人に優しくなれる

 

気がします。

 

 

今、この瞬間に感じていること、それも人生。

 

別に、何かを成し遂げてなくてもいいじゃないですか。

 

ただ波の上でゆらゆらしている船のように

 

今、息を吸って吐いている、何かを感じている時間を大切にしたいものです。

 

効率とスピード優先のこの世の中で、

 

もっとゆったり、人生を味わいたいと思います。