開業と自信
突然ですが、
あなたは、
【開業】とか【起業】に関して、
どんなイメージをお持ちですか？
「脱サラして一国一城の主として自分の城を持ちたい」
「自分らしさで人に喜ばれたい」
「月に100万円は稼ぎたい」
「今の仕事で満足できない、自分らしい仕事がしたい」
「昔からの夢だった自分のサロンをいつか持ちたい」
「不安定な世の中への備えとして、手に職をつけたい」
「定年後の第二の人生の準備を今から始めたい」
「故郷にUターンしてお店を開いて昔なじみと楽しみたい」
…思いは人それぞれですよね。
私は本屋さんが好きなので、よく足を運ぶんですが、
独立開業、起業に関する雑誌もよく目にしますし、
テレビでも第2の人生にチャレンジする番組など放送しているとつい目につきます。
【起業ブーム】という言葉はもう使い古されている感じがしますが、
まだまだ
「起業したい」
または
「自分のお店を開業したい」
という希望を持っている方も多くいます。
でもですね。
じゃあ自分が実際、開業するとして
【怖さ】がありませんか？
私なんか開業する際に、何が一番怖かったかって、
【家賃が発生する】
ことでした。
だってまだ、
お客様もゼロ。
収入もゼロ。
それなのに、毎月、これからずーと、何万円も決まった金額の
【支払が確定】
するんですよ。
契約書にハンコ押すときはちょっと手が震えましたね。プルプルと。
はい。小心者です。
だから普通、こう考えますよね？
もっと自信がついたら、
そのときこそは開業するのだ！！！
と。
つまり、
【自信がつく】→【開業する】
という段取りを踏みたくなります。
当たり前です。
人間は自己防衛本能が備わってますから、まずは現状維持を選びます。脳の構造上。
だから、それはそれで良いんです。
ところがですね。
【自信がついたら】訪れるはずの【その時】って、
いつ来るんでしょう？
元XJAPANのhideさんも歌詞の中でこう言ってますね。
『何年待ってみても
何も降って来やしないんだろう?』
…強引な引用だなーと思われますでしょうか？
でもですね。
私自信の体験を振り返ると、
「その通りだ！」
と思ってるんです。
何年待とうが、何も降ってこないし何も変わらない。
自分が変わらないとね。
・・・ああ、そうそう。やっぱりこの曲好きなんですよね。知らない方は是非どうぞ→【『Rocket Dive』hide】
すこし脱線しかけましたが…
開業にまつわる自信に関して、極論ですが、私はこう考えています。
【自信を持つために開業する】
これが答えだと。
私自身のことでいえば、開業前、後を問わず、いろんな勉強会に参加しました。
東京、大阪、横浜、島根、福岡、熊本、鹿児島 etc…。
日本全国駆けずり回るようして勉強しました。
飛行機乗るの楽しいですしね。はい、田舎者です。
しかしですね、
結論から言うと、ものすごく勉強になりました。現場で使えそうな知識や技術はたくさん手に入れました。
でもですね。
じゃあ新しい知識と技術を知ったら、
自信がついたか？と言われたら、
【？】が100個くらいつきます。
本当に自信がついてきたのは、現場でお客さまと全身全霊で向き合って、
【ああ！お客さまに喜んでもらえた！】
という実体験を重ね手からでした。
【この仕事って素晴らしい！】
という喜びの実感を深めてからでした。
知識や技術の勉強は大事だけども、使ってはじめて血肉になります。
これも、私の実体験の一例として…
開業する前に整体法を習ってる途中から、
ご近所の人を集めて【ワンコイン体験施術会】を定期的に開催しました。
まだ技術のほんの入口しか学んでなかったですが、
やって見ると…喜ばれたんですよね。これが。「ああ、これはやれる！」と思いましたね。
…ほんと、自信の拠り所って、なんだろうと思いますね。
私自身は、今はこう考えています。
・「もっと知識を！もっと技術を！」は鎧の上に鎧を着るようなもの。
・一見レベルアップしてるようで、実は中身自体は何も変わってない。
では、もし整体師やセラピストで開業を目指すならば。
目の前の方が腰痛で悩んでいるとしたら、
「原因はこうで、筋肉の名称はこうで…」
という説明が上手になることを考えるよりも、
まずは痛みを取ってあげましょう。
人に喜ばれた体験が心に火をつけてくれます。
いつか開業しようと決めている人、迷っている人。いろいろでしょう。
焦る必要はないと思います。人によって適切な時期、タイミングは違います。
でも、
今できることで、小さな一歩
を、踏み出してしまえば良いんだと思います。勇気を出して。
自信を持つために。
…【自信】って、テーマが深いので、これから折に触れて掘り下げていこうかなと思います。
